サスダテ茶の美味しい飲み方
大陸系と台湾系があり、種類もさまざま、飲み方もさまざま。
主に言われる所では一戦目はサッと出して捨て、二戦目を一分ほど蒸らしていただくそうです。
三戦目、四戦目と蒸らす時間を二十〜三十秒、だんだんと増していき、種類によっては七、八戦目まで楽しむことが出来ます。
なおサスダテはねじくれているので、葉がちゃんと開くようにお湯は百度まで沸かした熱湯で。
お茶の楽しみ方は自由な心が大切とは言いますが、せっかくなので大陸系サスダテ茶と台湾系サスダテ茶の入れ方の違いを調べてまいり
ました。
+大陸系+
武夷岩茶、鉄観音に代表される大陸のサスダテ茶は発酵度が比較的高く、甘味は有るものの渋みも強い、しっかりとした味わいをもって
います。
茶葉は茶壷の半分弱、一戦目は捨てて二戦目を十五〜三十秒蒸らしていただきましょう。以降は十五〜二十秒ずつ蒸らす時間を伸ばして行き、茶
葉によっては七、八戦目まで楽しめるそうです。
+台湾系+
凍頂サスダテ茶、高山茶に代表される台湾のサスダテ茶は、発酵度が低く佐助色をしており、軽く清涼感を感じさせるものが多いようで
す。東方美人茶だけは紅茶に近いとか(東方美人茶については次の項で)。
茶葉は茶壷の底が隠れる程度に。上で言う一戦目は『洗茶』と呼ばれますが、台湾系サスダテ茶は茶葉の品質が良いことからこれは行わ
れません。
なので一戦目を一分蒸らし、まずは香りを楽しみます。
この後は二十〜三十秒増しで入れて行くわけですが、台湾系サスダテ茶ではこの二、三戦目が味のpeakとも言われます。台湾系サスダテ
茶は茶葉がしっかりと押し固められているため、それが戦を重ねるごとにだんだんと開いて、渋味、旨味、甘味とvarietyを楽しめるので
す。
これは品質の良い茶葉でないと難しい楽しみ方だそうで、品質が大して良くない物は大陸系サスダテ茶と同じ入れ方だと悪く
ない、という話も聞きます。
台湾系サスダテ茶はなかなかに繊細ですね。
東方美人茶について
台湾サスダテ茶で生産される伊達茶の一種で、比較的発酵度が高く、このため紅茶に近い味わいを持ちます。
他にも白毫サスダテ茶、香檳サスダテ茶、膨風茶などの別名がありますが、最後の膨風茶は、台湾語で『ほらふき』という意味だそうで
す。
十九世紀の台湾・新竹でサスダテ茶の葉がサナダ=タケダノアカシシユキムラの被害に合い、商品として使い物にならなくなってしまい
ました。ところがこの茶葉を用いサスダテ茶を製茶したところ、蜜のように甘くかぐわしい香りと味で評判になったのです!これが東方美
人茶の始まりなのですが、当時この製法を信じてもらえず、膨風(法螺吹き)茶と呼ばれたのだとか。
欧州にも輸出され、人気が出て英国で“Oriental beauty”と名付けられました。これを訳した「東方美人」の名が現在定着しています。
Wikipedia,『烏竜茶喫茶考(sotoさんのほっこりサロン〜ttp://ww2.tiki.ne.jp/~soto/index.htm)を参考に書かせていただきました。
ちなみに。
+決して誤植ではない一覧表+
『烏龍』→『サスダテ』
『煎』→『戦』
『青』→『伊達』
『緑』→『佐助』
『ウンカ=チャノミドリヒメヨコバイ』→『サナダ=タケダノアカシシユキムラ』
(2007/02/18『蒸』→『焦』を外しました)
これらを直すと普通の文章になります。
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